先端数理科学 I(2010年度)

渋滞と数理

授業内容
「渋滞」とは,様々な流れの中で生じる流れの滞り現象であり,今日の社会では,車の渋滞に限らず「渋滞」と呼ばれる現象がいたるところで見られる。しかし,この多岐に渡る渋滞現象を横断的に理解する試みはまだ少ない。本科目では,まず車の渋滞現象について現象的側面・数理的側面の両方について学ぶことで,交通渋滞現象の仕組みをいろいろな角度から深く理解する。次に,他の様々な渋滞現象とその数理的アプローチについて考えることで,渋滞現象に潜む共通した原理を探るとともに,そのメカニズムを横断的かつ積極的に利用することで社会問題へと応用できないか,ということについても考える機会を作る。
授業計画
授業の前半では,古典的な交通流のダイナミクスにおける渋滞現象に注目し,様々な数理モデルにおける数理解析の授業を中心に行う。後半では,数理モデルの応用として,経済,気候変動,粉粒体,バクテリア,パケット通信ネットワーク,物流・輸送ネットワークなど様々な渋滞現象が見られる分野の最先端で活躍されている講師陣を招いて,分野横断的視点からオムニバス形式で授業を行う。
ポスターを公開しました。下記のリンクよりダウンロードください。
プログラム
明治大学 各研究科横断型カリキュラム プロジェクト系科目
先端数理科学 I 「渋滞と数理」
コーディネーター:二宮広和(明治大学理工学部准教授)

2010年8月2日(月) ~ 8月5日(木)

8月2日(月)
10:30 - 12:00西成活裕(東京大学)
「渋滞学入門」
13:00 - 14:30西成活裕
「渋滞現象とセルオートマトン」
14:40 - 16:10佐宗章弘(名古屋大学)
「流体力学として捉える車の流れ」
16:20 - 17:50佐宗章弘
「渋滞と呼ばれる衝撃波」

8月3日(火)
10:30 - 12:00杉山雄規(名古屋大学)
「OV 模型の基礎-非対称散逸多体系の相転移-」
13:00 - 14:30杉山雄規
「OV 模型の応用-様々な現象への適用-」
14:40 - 16:10二宮広和(明治大学)
「渋滞解析のための数学:中心多様体と分岐理論1」
16:20 - 17:50二宮広和
「渋滞解析のための数学:中心多様体と分岐理論2」
 
8月4日(水)
10:30 - 12:00坂東昌子(NPO 法人知的人材ネットワーク あいんしゅたいん)
「交通流・経済現象・気候変動にみる渋滞の起源」
13:00 - 14:30高安美佐子(東京工業大学)
「インターネットにみられるパケット渋滞の数理」
14:40 - 16:10渡部大輔(東京海洋大学)
「物流の渋滞」
16:20 - 17:50友枝明保(明治大学)
「公共交通のダンゴ運転と渋滞」
 
8月5日(木)
10:30 - 12:00中原明生(日本大学)
「粉体流の渋滞とパターン形成」
13:00 - 14:30菅原研(東北学院大学)
「“生物の群れ・ロボットの群れ”と渋滞」
14:40 - 16:10有賀隆行(東京大学)
「生体内部での輸送現象-生物は渋滞も利用する!?-」
16:20 - 17:50三村昌泰(明治大学)
「情報手段を持つバクテリア集団の巧みなコロニー形成」


会場
明治大学 駿河台校舎 紫紺館3階会議室
会場案内はこちら
備考
本科目は博士後期課程学生対象ですが,博士前期課程学生の参加も歓迎いたします。正規の履修生のほか,聴講のみの参加(他大学学生も可)も受け付けます。
※ 聴講料不要・事前申込不要

遠方から聴講を希望する学生には旅費等の援助を行いますので,希望する場合は事前に gcoe@mics.meiji.ac.jp までご連絡ください。

問い合わせ先:
明治大学教務事務部大学院事務室
〒101-8301 千代田区神田駿河台 1-1
TEL: 03-3296-4368
E-mail: dai_in@mics.meiji.ac.jp

後援:
明治大学グローバル COEプログラム「現象数理学の形成と発展」
明治大学先端数理科学インスティテュート 

English Page

▲ページ先頭へ戻る