所長挨拶

写真:先端数理科学インスティテュート所長 三村 昌泰前世紀から急速に発展した工学、科学技術の革新によって我々は多大な恩恵を受けてきました。しかし同時に温暖化、砂漠化、大気汚染等で我々を取り巻く環境が大きく変わり、経済も激しく揺れ動いています。百年前にはこのような事態を予想することができたでしょうか?

我々を取り巻く社会には、脳、免疫系、インターネット、経済変動、社会の発展など、不確定なゆらぎのもとに、ダイナミックに変動しながら発展していくシステムがミクロレベルからマクロレベルまで様々な形で存在しています。これらのシステムがもつ複雑さは、要素の数が非常に多いというだけでなく、要素からいくつかの階層が形成され、それらがシステム全体を形成するというところにあります。システムの解明には要素間の複雑な絡みを理解することが必要であり、これこそが数理科学に課せられた重大な使命であると考えています。

明治大学はこのような状況をいち早く捉え、研究面での中核的組織であります研究・知財戦略機構(学長が機構長)の附置研究機関として先端数理科学インスティテュート(Meiji Institute for Advanced Study of Mathematical Sciences(MIMS))を設置致しました。MIMSは、社会とのかかわりを重視した数理科学の普及・発展を図るとともに、数理科学的技術を身につけ、複雑化する社会において活躍出来る人材の育成にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。

MIMSは「社会に貢献する数理科学」の発展に向けて、所員一同努力していく所存でございます。 皆様のますますのご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

2008年1月31日

先端数理科学インスティテュート所長
三村 昌泰

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