【MBS】ファイナンス・セミナー

研究ブランディング事業金融チーム
【MBS】ファイナンス・セミナー

主催:明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科 Webページはこちら
協賛:私立大学研究ブランディング事業金融チーム「金融危機の解明に向けたモデルからの接近」
   明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)

お問い合わせ先:明治大学専門職大学院事務室
        E-mail: guroken [at] mics.meiji.ac.jp ([at] to @)

入場無料、申し込み不要です。皆様のお越しをお待ちしております。

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関連リンク
明治大学研究ブランディング事業「金融チーム」活動紹介
私立大学研究ブランディング事業採択プログラム Math Everywhere「数理科学する明治大学」


【MBS】ファイナンス・セミナー 2018-3

日時:2018年10月25日(木) 18:30~19:30
会場:明治大学駿河台キャンパス
   アカデミーコモン9階 309E 教室

講師:
三菱UFJ 銀行 融資企画部
クレジットリスクマネジメント室 CPM企画Gr
 監物輝夫 氏

「CoVaRによるシステミック・リスク計測
      ~確率的コピュラによる比較分析~」

講演内容:
 2007~2008 年における金融危機では、損失の拡大が金融システム全体に波及したことによりシステミック・リスクが顕在化し、現在、様々な方法でシステミック・リスクに関する解析が進められている。
 本研究では、システミック・リスクにおける計測手法のうち、FRBのAdrian及びBrunnermeierによって提案されたCoVaR及びその派生指標であるΔCoVaRに着目し、その後研究が進められた各種論文の課題を踏まえ、課題解決を図っている。
 具体的には、既存のCoVaRの定義・性質を整理し、適切にリスクを評価できるような水準値を設定。さらに、金融危機時におけるシステミック・リスク顕在化前後の依存構造変化について、確率的コピュラを用いた方法を提案し、日本のデータを用いて分析を行っている。この分析では、周辺分布の分散を時間変化させる動的なモデルによりCoVaR及びΔCoVaRを評価しているほか、確率的コピュラがDCC-GARCHやTVPコピュラといった既存の研究手法と比較して依存関係を柔軟に評価できていることを、周辺分布の分散を固定させる静的なモデルを用いて示している。

講師略歴:
 一橋大学大学院国際企業戦略研究科卒(金融工学を専攻)。
2010年に金融庁に入庁後、バーゼル3の策定や検査企画の立案に携わり、2017年、現三菱UFJ銀行に入行。


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【MBS】ファイナンス・セミナー 2018-2

日時:2018年9月27日(木) 18:30~19:30
会場:明治大学駿河台キャンパス
   アカデミーコモン9階 309E 教室

講師:三菱UFJ 銀行 融資企画部
   クレジットリスクマネジメント室 後藤卓 氏

「テキストマイニングを用いた市場分析の試み」


講演内容:
 金融市場参加者は、日々膨大なファンダメンタル情報、テクニカル情報に接している。経済資料、マーケットのテクニカル指標、重要人物の発言など、膨大な情報を取捨選択しつつ最大限に活用して市場操作を実施している。他方、コンピュータ技術の進展により、中央銀行や証券会社の分析レポート、掲示板等市場を分析したコンテンツは益々増加しており、個人、またはある組織がその全てに目を通すことは不可能に近い。
 このような環境下、膨大な情報源からどのような情報を抽出、重視すべきなのか。また、人工知能技術を用いることで市場分析の補助が可能になるのではないか。このような観点から、日本の市場参加者が特に注目する日本銀行の金融経済月報を題材に、テキストマイニング技術を用いて市場分析を試み、また金融経済月報が実際の金利動向をどの程度説明しているのかについて検証を行った。
(本研究は2007年から2008年にかけて実施したものです。その後、人工知能学会等で発表した内容も一部含まれます。)

講師略歴:
 1997年名古屋大学工学部情報工学科卒業。同年、現三菱UFJ銀行に入行。日本及び英国の市場部門にてALM (Asset and Liability Management)、債券投資、プロップトレーディング、企画等を経験。2017年に英国から日本に帰国。現在はCCR (Counterparty Credit Risk)やCVA (Credit Valuation Adjustment)に係る規制対応、与信管理に携わる。


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●日程変更

8月27日(月)18:30~19:30
>> (明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科Webページ)


【MBS】ファイナンス・セミナー 2018-1

日時:2018年8月27日(月) 18:30~19:30
会場:明治大学駿河台キャンパス
   グローバル・フロント3階4031教室

8月8日(水曜日)に予定しておりましたセミナーを 台風を考慮して日程変更させていただきました。

講師:三菱UFJ銀行 市場企画部市場業務開発室
   クオンツ開発Gr 篠崎裕司 氏

「楠岡近似の紹介 ~金融機関での応用に向けて」

講演内容:
 ファイナンスの世界では、モンテカルロシミュレーションがよく用いられるが、計算時間をいかに高速化するかということが課題となっている。これを解決するために、高次離散化手法を用いることで、モンテカルロシミュレーションをする際の時間の分割数を減らすことができ、さらに準モンテカルロ法と組み合わせることで、計算コストを劇的に減らすことが可能となる。
 Euler-Maruyama法は1次の近似手法であり、これに対し今回紹介する2次・3次の楠岡近似(K-scheme、KLNV法)と呼ばれる確率微分方程式の弱近似のための高次離散化手法がある。
 本講演では、理論的な背景を簡単に述べた上で、具体的な離散近似手法を導入し、HestonモデルやSABRモデルといった実務に現れるモデルの離散化への応用を紹介する。特に、数値例を通して、新手法が計算コストを劇的に減らすことが可能(例えば、SABRモデル下のアベレージオプションの価格を1bp以内の精度で求めるための計算時間が、Euler-Maruyama法に比べて約400分の1)であることを示す。また、近年金融機関で問題となっているXVA計算への応用(前進後進確率微分方程式への応用)も簡単に述べ、最後に、アカデミック・実務双方の観点で、今後の課題をまとめる。

講師略歴:
東京工業大学修士課程で数理ファイナンスを専攻し、2013年三菱東京UFJ銀行入行。デリバティブに係るモデル開発・検証、規制対応に携わる傍ら、博士課程にて計算ファイナンスの研究に取り組んでいる。2018年9月 博士(工学)を取得予定。


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