日本基礎心理学会主催の第1回錯視コンテストにおいて,明治大学先端数理科学インスティテュート所員の杉原厚吉研究・知財戦略機構特任教授の錯視作品「なんでも吸引4方向すべり台」が入賞しました。2009年12月5日に,日本女子大学において開催された日本基礎心理学会第28回大会において発表・紹介され,授賞式が行われました。
このコンテストは,錯視をモチーフとしたオリジナルの静止画・動画などを対象に今回初めて行われたもので,錯視効果に加えて,学術性・芸術性も加味して選考されました。その結果,53作品の応募の中から10作品が入賞作品として選ばれ,その中に入ったものです。
受賞した作品は,中央から四方へおりるすべり台を玉が転がりながら登るように錯覚する動きを,実際の立体の斜面を玉が重力にしたがって転がってくだる物理現象を使って実現したもので,審査委員の特別賞の一つである「羽倉賞」も同時に受賞しました。この立体は,生田図書館キャラリーZeroで11月8日から26日まで行われた展示「ようこそ!不可能立体ワンダーランドへ」でも陳列されました。