明治大学と広島大学は1月30日、教育・研究活動の包括的な交流と、連携・協力の推進によって、わが国の教育・研究の一層の進展に資することを目的に、大学間交流に関する包括協定を締結しました。
協定書には、教職員の交流、学生の交流、共同プロジェクトの実施、施設の利用などについて、平等互恵の精神に基づき、連携・協力を推進することなどが明記されています。
明治大学と広島大学は、2007(平成19)年度より文部科学省大学院教育改革支援プログラム「数理生命科学融合教育コンソーシアムの形成」を共同で推進しています。このプログラムは数理生命科学という新しい学際分野を担う若手研究者の育成を目的としていますが、さらに2008(平成20)年度には、文部科学省グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」の採択へと発展しました。今回、これら両大学の連携・協力関係を包括的に推進・発展し、世界水準の教育・研究活動拠点を構築するため、本協定・覚書の締結に至りました。
締結式は、明大駿河台キャンパスに広島大学の浅原利正学長、清水洋大学院理学研究科長らを迎え、納谷廣美学長、三木一郎理工学部長・大学院理工学研究科委員長との間で行われました。
式典では、両大学のこれまでの連携実績、また今後の計画について、三村昌泰明治大学理工学部教授・先端数理科学インスティテュート所長、泉俊輔広島大学大学院理学研究科教授から、報告が行われました。これを受けて、浅原学長が「学生交流や教職員の交流などメリットは大きい」と期待を語ると、納谷学長は「こうした交流が新しい学問分野の創生や、若手研究者の育成には重要」と応え、「社会に付託された大学本来の使命を、両大学の連携・協力によって担い、さらに世界的なネットワークに発展させていく」と両大学の関係を国際的に発展させ、社会に貢献していくことを訴えました。
明治大学は、国内の大学間連携については、地域振興を目的とした信州大学との連携や、東京医科歯科大学との教育・研究・社会貢献を通じた包括的な連携・協力を行っており、国立大学との大学間連携は3大学となります。各大学との交流により、教育・研究・社会貢献のさらなる高度化を推進しています。
◇ 明治大学グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」
◇ 広島大学大学院理学研究科 数理分子生命理学専攻