明治大学と静岡大学は2010年3月24日,教育・研究活動の包括的な交流と,連携・協力の推進によって,わが国の教育・研究の一層の進展に資することを目的に,大学間交流に関する包括協定及び学生交流などに関する覚書を締結しました。
協定書には,教職員の交流,学生の交流,共同プロジェクトの実施,施設の利用などについて,平等互恵の精神に基づき,連携・協力を推進することなどが明記されています。
明治大学と静岡大学とは,明治大学が広島大学と共同で実施している文部科学省大学院教育改革支援プログラム「数理生命科学融合教育コンソーシアムの形成」の一環として,数理生命科学という新しい学際分野を担う若手研究者の育成のため,これまで,集中講義や研究会を開催し,相互の交流を深めてまいりましたが,これを大学間としての連携に発展させ,単位互換や研究指導の委託を可能とするため,今回の協定・覚書の締結に至りました。
調印式は,明治大学駿河台キャンパスに静岡大学の興直孝学長,山本義彦理事(教育担当)・副学長,永津雅章創造科学技術大学院長らを迎え,納谷廣美学長,吉村武彦大学院長等との間で行われました。
式典では,興学長が「明大は都心にキャンパスを構え、多くの研究者が集い、法科大学院はじめ素晴らしい成果を挙げています。広島大・龍谷大との3大学コラボレーションなど他大学との連携実績も豊富です。大学院の文理融合を目指す静岡大としても,これを機にぜひ包括的な提携・協力関係を築きたいと思います」と期待を語ると,納谷学長は「明大は法律学校が前身で,法科大学院などお役に立てる部分があるかと思います」と応え,「明大の国際化・研究強化もようやく端緒に着きました。今回の調印を契機に,国内外の異なる地域を結ぶ新しい大学のあり方を模索すべく,静岡大と明大の学術・研究交流をぜひとも促進したいと考えています」と述べ,今後,両大学の関係を国際的に発展させ,社会に貢献していくことを呼びかけました。
明治大学は,国内の大学間連携については,地域振興,地域活性化を目的とした信州大学や鳥取大学との連携や,東京医科歯科大学,広島大学,龍谷大学との教育・研究・社会貢献を通じた包括的な連携・協力を行っておりますが,国立大学との大学間連携では5大学目となります。本学は,各大学との交流により,教育・研究・社会貢献のさらなる高度化を推進しています。