日時:2017年3月19日(日)
会場:明治大学駿河台キャンパス
グローバルホール
リバティタワー
2007年の開設より2017年で10周年を迎えた節目に「先端数理科学インスティテュート設立10周年記念式典・祝賀会」を開催しました。ここに萩原一郎MIMS所長(開催時)の筆による開催報告を掲載いたします。
MIMS設立10周年記念 式典・祝賀会報告式典、祝賀会共に、文部科学省始め、数学会、応用数理学会などの関連学会の先生方、数理科学の拠点の先生方、MIMS設立以来お世話頂いている学内の先生方、事務の方々、MIMSのOB、OGなど計120名の参加を頂いたことに改めてお礼を申し上げたい。
記念式典では、MIMS杉原厚吉副所長司会のもと、学外からは、文部科学省研究振興局基礎研究振興課長の渡辺正実様、日本数学会理事長の小谷元子様、日本応用数理学会会長の大石進一様、情報・システム研究機構長の北川源四郎様より、学内からは、小川知之副学長(土屋恵一郎学長欠席により代理)、福宮賢一前学長より祝辞を頂いた。祝賀会では、MIMS奈良知惠研究員の司会により、学外から、フランスEHESS所長Henri Berestycki様、広島大学大学院理学研究科 数理分子生命理学専攻副専攻長西森拓様より、学内から柳谷孝理事長、土屋恵一郎学長、中村義幸教務担当常勤理事より祝辞を頂き、向殿政男校友会会長に乾杯の音頭をお取り頂いた。
紙面の都合上、各人のスピーチについては記すことができないが、大石様のスピーチの中の「MIMSのMは明治大学のM, Mは三村のMと思っていた」は参加者全員の思いと一致したのではないかと思われる。2008年開始のグローバルCOE「現象数理学の形成と発展」、2011年 先端数理科学研究科(現象数理学専攻)の設置、2013年 総合数理学部(現象数理学科)の設置、2014年の京都大学、九州大学に継ぐ、数理科学分野3校目の共同利用・共同研究拠点としての認定、2016年私立大学研究ブランディング事業「Math Everywhere:数理科学する明治大学-モデリングによる現象の解明−」等々にMIMS が、三村先生が貢献したことに称賛を頂いた。
最後に、私の方から、これまでご支援ご指導いただいたことに感謝の意を表するとともに、「数学は学問の王様、役に立つ必要はない」と数学の先生方が豪語されもした雰囲気でありながら、三村先生の恩師である故山口昌哉先生がおっしゃった「数学は役に立たなくてはならない」の遺志を、京都の地でなくこの明治大学で、現象数理学という形で三村先生が実らせたことに我々は感謝し、この素晴らしい伝統を引き継ぐべく頑張っていきたいという抱負を述べて閉会とした。MIMS所長(開催時) 萩原一郎