セミナー・シンポジウム(2012)
平成24年度 文部科学省 数学・数理科学と諸科学・産業との連携研究ワークショップ「複雑系ゆらぎデータの分析と制御Ⅱ:超多自由度非定常系へのアプローチ」
主催 : 明治大学先端数理科学インスティテュート
共催 : 文部科学省
オーガナイザー : 高安秀樹 (明治大学・ソニーCSL)
日時 : 2012年12月7日(金)
会場 : 明治大学駿河台キャンパス大学会館3階 第1・2会議室
ねらい : 多種多数の構成要素が複雑に相互作用しあうことで発生するようなゆらぎを複雑系ゆらぎとよびます。昨年10月に開催された「複雑系ゆらぎデータの分析と制御」では、網膜から人間集団、世界経済、さらには、宇宙にまで話が広がりましたが、今年度のワークショップでは、いわゆるビッグデータの分析によって急速に研究が進展している社会の現象に焦点を当てます。数理的な側面としては、現在、研究の最前線にあるベキ分布・非定常性・ネットワーク・超多自由度系に関連したデータ解析やモデル構築に着目し、その中でも実社会への応用を視野に入れたような話題を取り上げます。
それぞれの講演では、40分間で入門的なことから最先端の話題までを紹介していただき、その後、20分ほど自由な質疑応答を予定しています。公募のポスター発表では、2分間のショートトークと休憩時間を利用した議論の場を用意します。終了後は、懇親会を開き、議論をさらに深めます。懇親会は有料ですが、ワークショップは予約なしで、どなたでも自由に参加していただけます。
プログラム:
10:00 宮澤憲弘(文部科学省)
「数学・数理科学と他分野・産業との連携研究ワークショップについて」
10:10 高安秀樹(明治大学・ソニーCSL)
「ビッグデータ解析の問題点:ベキ分布・非定常・超多自由度」
11:00 北島 聡((株)帝国データバンク)
「400万超の企業間取引データをどのように活用すべきか?」
12:00 ポスター発表ショートトーク(1件2分間程度)
終了後 昼食休憩 ポスター発表
13:30 守 真太郎(北里大学)
「集団知はいつ間違えるのか?」
14:30 佐野幸恵(日本大学)
「ネット上での311に関連したうわさの伝播」
15:30 休憩・ポスター発表
16:00 友枝明保(明治大学 / JST CREST)
「渋滞の制御に向けて~渋滞させない運転術とその実証~」
17:00 伊藤伸泰(東京大学)
「社会のまるごとシミュレーションはいつごろ可能になるか?」
18:00 終了
18:10 懇親会(アカデミーコモン1階 カフェパンセ)
ポスター発表
1: 前野義晴(日本電気(株))
「ゆらぎから検知するインフルエンザの流行変化」
2: 川本達郎(東京大学)
「リツイートによるツイッター上の情報拡散」
3: 笠原章弘(東京工業大学)
「日本企業100万社の大規模データの解析とそれを用いた企業分類方法の研究」
4: 河本弘和(東京工業大学)
「大規模企業間取引ネットワークで見られるパーコレーション相転移現象」
5: 田村光太郎(東京工業大学)
「大規模企業データの解析とお金の輸送のモデル化」
連絡先:高安秀樹 takayas1meiji.ac.jp